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住宅の取得と消費税の増税

一生で1度、いや2度も3度も買える人もいるかもしれませんが、それほど人生の中での最大の買い物は、なんといっても住宅ですね。 でも、現在では消費税率がアップされる見通しとなっています。 当然高額な買い物ほど、消費税の額も多額となりますね。 一般庶民にとっては、困ったものですが。

今のところ案としては、2014年4月から現在の5%から8%に上がる予定です。 最終決定は2013年秋頃ということですが。 2014年4月と言えば、来年の春です、もう1年もないというわけですね。 そんな事情からなのか、今自宅の近くは住宅の建築ラッシュです。 今までは、造成地のまま何年も放置されてきた土地に、アッっという間にいろんなハウスメーカーや工務店の宣伝ののぼりが立てられて、次々と家が新築されています。 どうせ建てるなら今のうちというわけでしょうか。

建売の場合、土地代金も含まれての売価となっていますが、土地代金は非課税となっているので、課税対象は建物のみとなります。 仮に建物が2000万円の家とすると、今の5%では100万円の消費税ですが、8%となると160万円の消費税がかかるということになります。 その差は、実に60万円の増税です。

その他の費用も消費税の対象となります。 不動産会社を通して購入する場合は、不動産会社に支払う仲介手数料というものがあります。 これも不動産の価格によって仲介手数料が変わってきます。 200万円以下なら不動産価格の5%、200万円~400万円の不動産では不動産価格の4%+2万円、400万円を超えたものでは不動産価格の3%+6万円という方式が決められているのです。 これは、宅地建物取引業法という法律で定められているものです。 この場合の不動産価格というもの、土地家屋全部の金額となります。 建売り一戸建てで、土地代1000万円、建物2000万円合計3000万円の不動産価格とすると、仲介手数料は96万円になります。 そして、96万円の仲介手数料にかかる消費税は、現在は48000円ですが、8%となると76800円となってしまいます。 この計算式での仲介手数料は、あくまでも上限です。 不動産会社によって、これより少ない手数料でもかまわないということです。 建売の場合、この他にも印紙代や事務手数料なども入ってくるようです。 仲介手数料というものは、会社から購入する場合に発生するもので、個人から直接不動産を購入する場合は、発生しません。

住宅の雑誌に掲載されている価格の他に、仲介手数料も発生するということは、注意しなければいけない点かもしれませんね。 まして、全てを含んだ金額で住宅ローンを組んだ場合、金額が高額となって取引されているので、私達の金銭感覚は少し麻痺していることも事実と言えます。 住宅ローンの内容を、細かいところまで確認しないといけないと思います。

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